ふいちゃんの中国日記

観光編/成都

人間像

2012年6月16日


この像が目に入ってきたとき、これは人工物と思って通り過ぎたのである。ところが通り過ぎて振り返ると、この像の姿勢が変わっている。「達磨さんが転んだ」をやっているようなものだったのである。「なあーんだ。人間だったのだ。」と判って一緒に記念写真を撮った。

そのままその場を去ろうとすると、次に来た観光客が一緒に記念撮影して、この役者にお金を渡している。「あれっ」と思ってよく見ると隅っこのほうに小さく「撮影1回10元」と書いてある。「なるほどそうだったのか。」

この役者は身体障害者だという。身体はスムーズに動いているようだし、目も問題なさそうだ。耳に障害があるのかもしれない。それにしてもよく考えたものだ。人工物と思って近よって見にくる観光客がけっこういて、人間とわかるとわたしのように記念写真を撮っている人が多い。

 この役者の収入は普通の工場勤めの人よりはるかに多そうだ。