ふいちゃんの中国日記

生活編/街の風景

山桃と桑の実

2013年4月30日


一年ぶりの大連開発区である。4月下旬というのに大連はまだ寒く冬であった。今年はとくに春が遅いと言う。ホテルについてすぐにズボン下と長袖シャツを身に着ける。ジャンバーも厚手に着替え、冬装束に身構える。風邪をひいてはつまらない。

「麦凱楽」と「昌臨」前の街上はたくさんの露店と人で賑わっていた。早速目に入ってきたのは山桃と桑の実である。いつも山桃と桑の実は同じ時期に露店に並ぶ。わたしの感覚で言うと、山桃のほうが桑の実より値打ちがありそうだが、同じ一斤15元である。山桃だけ2斤買う。

印象としては景気がよさそうだが、いろいろ聞いてみるとそうでもなさそう。キャノンはすでに工場を縮小し2000人いた従業員は800人になっているという。日本電産も三つあった工場の内、一つをすでに中国企業へ売却済みだそうだ。

賃金高騰の影響で、日系企業は給与水準が中国の5分の一と言われるベトナムやミャンマーへ生産を移しているのだという。その結果、出稼ぎに来ていた人たちは職を失い別の地域へ移動して大連からいなくなってしまった。開発区全体としての購買力が低下しているという。

【註】
麦凱楽 mai4 kai3 le4 マイ カーイ ラー マイカル
昌臨 chang1 lin2 チャン リン 新碼商場のこと