ふいちゃんの中国日記

観光編/大黒山

大黒山のミネラルウォーター

2013年6月い日


今年、大連の三月、四月は雨が少なかったそうで、大黒山の麓に流れる川はほとんど水がない。一年前は堰堤一杯まで水があって多くの人々がそこで洗濯していたのだが、今年は水は堰堤のはるか6~7m下にしかない。しかも、立て札があってこの川での洗濯が禁止されていた。

水が少ないせいか、川の汚れが目立つ。例年見られるオタマジャクシの姿がないのは例年より気温が低い原因のほかにこの汚れもあるかもしれない。

いつもは杏林区のアパート群を過ぎ、橋を渡って大黒山への道路へ出るとすぐ左手にミネラルウォーターが湧いていた場所があったが、いまはまったく湧き出ていない。この異常渇水のためか、これまで何箇所か湧いていた大黒山の麓には湧き水がまったくみられない。
今回登ったルートは金州の街中から見える急勾配の石階段のあるところではなく、大黒山最高峰にある軍事区の西に当たる右際の尾根につながるルートである。

登りはじめて40分ほどのところで数人の人が水を汲んでいた。おそらくミネラル水であろう。各自ホースをもってきて湧き出ているところから2~3m下まで送り、ペットボトルへ水を詰めている。異常渇水のため水汲み場がこんなに高い所へ移動している。

さらに登っていくと幅約10m、距離約40mの急勾配のガレ場が待ち構えている。大黒山稜線直下の北側はどこも急峻で、このガレ場は崩れやすく危険である。わたしたち一行12人は細心の注意を払いながらこのガレ場をなんとか乗り越えられたが、このルートはお勧めできない。