ふいちゃんの中国日記

つれづれ編

癌治療の現場(1)

2014年4月10日


総合病院なのでいろいろな患者さんがいる。はじめはどういう病気の患者さんなのかわからないが、時間の経過につれて段々とわかってくる。

看護士が突然病室に来て、患者Xさんに説明を始めた。四人部屋と狭く、大きな声なので話の内容が素通しで耳にはいってくる。

「診断結果が出ました。やはり、悪性リンパ腫です。肝臓、腎臓、骨髄へ転移しています。治療はあさってから始めます。あしたの午後3時頃、奥さんか、家族の方を呼んでください。担当医師が説明します。」

「わかりました。」

「化学療法をあさってから点滴で始めます。予定期間は一ヶ月です。」

わたしでも意味がわかる。つまりこのXさんは癌で、肝臓、腎臓、骨髄へ転移している。おそらく医師から癌の可能性があるということを診察時に知らされていて、その場合は治療する旨、すでに伝えてあったのであろう。

すぐに奥さんと思われるところへ電話をして「やはり、予想通りの結果だったよ。」と伝えている。電話が終わってからシーンと静かになり物音がしなくなった。心中が察せられる。

それから二日後、Xさんは抗がん剤の点滴が始まった。4日間点滴し、5日間中止してその間に使用した抗がん剤が合っているのか、効果はあるか、副作用はどうなのか等の確認をするのだという。

このXさんはわたしが入院したときはすでに入院していた人で、顔色が悪かったがこういう病気だったとは想像もできなかった。お気の毒であるが、あすはわが身になるかも知れないのだ。