ふいちゃんの中国日記

自然編/童牛嶺

童牛嶺の不審者

2006年10月1日

大連が一段と涼しくなり、童牛嶺の樹林の中の小道にもやぶ蚊がいなくなって歩きやすくなった。
まだ半ズボン、半袖で出かけていく。
けっこう汗がでるが、蒸し暑さでなく爽やかな汗といった感じに変わってきた。

ところが最近、途中の池からさらに登りにかかるあたりの少し広いところに挙動不審者をときおり見かけるようになった。
一見して「あ、散歩に来ているのではないな」とわかるような動きをしている。
なにかを物色している動きである。
着ている服装も運動する服装ではない。
全体から醸しだす雰囲気が「おれは不審者」そのものである。

散歩にきている人々は上の方向か下の方向かに流れていくものだが、この挙動不審者は上下の動きでなく左右の動きで鴨が現れるのを待っているといった感じなのだ。
そして目つきの怪しい初老の男もいる。

これらの不審者がじつは私服の公安で、パトロールしているのだというどんでん返しであればよいのだが。
この樹林の中の小道は娘さんが一人で散歩に来ていることもあるので、事件がおきないことを祈る。