ふいちゃんの中国日記

観光編/延吉

北朝鮮直営餐庁

2006年11月4日


さすがに北朝鮮に近いだけあって、ここ“延吉”にも北朝鮮直営餐庁がある。

ガイドに適当な所をと頼んだらここを紹介してくれた。

ガイドも言ってくれなかったので入った店がまさか北朝鮮直営餐庁であるとは思わなかった。
まず、少し変わっているのはこの餐庁にはお茶がないことである。

お茶を頼んだら青い制服を着た服務員が「ない」という。

「えっ、なぜないの」と聞くと中国語がまだ十分に話せない服務員が「水」があるという。

つまり北朝鮮から持ってきたミネラルウオーターで、なかなか商売上手である。

この頃になってようやくこの店が普通の店でないことがわかり、「ひょっとして北朝鮮から来たのですか」と聞いて胸につけたバッジを示してそうだという。
どうやら、元喜び組みということなのであろう。


丹東の北朝鮮直営店もそうだったが、服務員たちは誰も20代後半といった印象である。

この地域は日本人観光客は少ないと聞いていのに、なぜかメニューには日本語も書かれており、野菜炒めや明太子の炒め物などの料理も含まれている。
19時になって演奏が始まった。

エレキギターを弾いているのは会計の服務員であり、前で歌っているのはさっきお茶はありませんと言った服務員である。

すべて韓国系のメロディの歌であったが、その技術レベルは素人でないことはたしかである。

歌っているうちにかなりの年配の女客が一人前に出てきて踊りだした。

歌っている二人もあきらかにその踊りに目をやりながら歌っていてなかなかいい雰囲気であった。