ふいちゃんの中国日記

つれづれ編

江戸時代にすでに使われていた塚の略字

2016年1月18日


 簡体字は1950年代に制定されたもの。古くから実際に大衆の間で使用されていた略字や草書体を正式な字として採用されたものが多いと聞いている。

 画数の多い字の代表的な一部を採用したものとか、同じ拼音(pin1yin1)、声調で画数の少ない全く別の当て字などが多く採用されている。

 塚(zhong3 塚。墓。)の簡体字は左の土偏(つちへん)が省略されて右の旁(つくり)だけになっている。こういう略字は古くから日本にも伝来していたようで、江戸時代に作られたと思われる「道標を兼ねた庚申塚」の「塚」に現在、簡体字となっている「つか」が使われている。

 現在、簡体字にはなっていないが、庶民の間で実際に使われている略字を一つ知っている。受け取った連絡書にこの字があった。それは罒という字で長方形の中の縦棒が二本でなく一本だけの字。これは器(うつわ)の略字であった。なるほどと感心したものであった。