ふいちゃんの中国日記

観光編/漠河

北極点への旅

2007年10月28日


北極点への旅と言っても地球の北極点ではなく、中国の北極点である。黒竜江でロシアと国境を分ける中国最北端の地で、ここに「北極村」が実在している。

大連からここまでたどりつくのに2日半ほどかかる。距離は約3500kmで飛行機もないし、直通の「火車」もないからである。大連を14時ころ出発すると「瀋陽:shenyang シェーンーヤン」、「奇奇哈尓:qiqihaer チイチイハーアル」を過ぎて翌日の14時ころ「加格達奇:jiagedaqi ジアガダチイ」へ着く。

大連からはここが最終駅で、その日は「加格達奇」で1泊。翌日、朝11時前の特急に乗って18時頃にようやく目的地「漠河:mohe モーホー」へ到着だ。締めて二日半である。

車中泊の翌日は景色が一変していた。周囲は小高い丘が連なり、本当の北極点はここからさらに北へ88kmのところにある「北極村」である。周囲の丘は全ての木が紅葉している。といっても日本のような鮮やかな紅葉ではなく、わかりやすく言えば、落葉松の葉っぱが黄色に変色していて、その他の木や草はすでに茶褐色になっている。すでに晩秋なのである。

車窓から見える景色は延々と続くこの落葉松の紅葉である。そして湿地帯もメチャクチャに多い。今は水が乾燥しているが、夏は水浸しになって耕作はできないとのだという。

【註】
北極村 bei ji cun ベイジイツン 北極村(村落の名前)
火車 huoche フオーチャー 汽車