ふいちゃんの中国日記

観光編/旅順

示範村の釣

2008年11月18日


今日から天候が崩れるという11月中旬の土曜日、旅順の双島湾から船に乗った。港へ着くまでは風の強さはほとんど気がつかなかったのだが、最近の天気予報は中国もよく当る。着いてみると果たして海はかなりの強風で、船に掲げられた旗が真横に強くピンと張っている。

一応船は出た。しかし、波は高く、港から出ると方向を反対側へ向けて行ったと思うと、180度方向を変えていよいよ目指す蛇島かと思いきや、またまた方向を変えたりと素人目にも動きがおかしい。

けっきょく、港から少し出ただけで船は引き返すことになった。あとで聞いたのだが、乗っていた人達は岸まで400mだなとか、転覆したときを想定していろいろ対策を考えていたという。

船から上がって幹事さんが調査した結果、反対側の湾は波が少なく湾から遠く離れなければ船が出せるということがわかり、再びマイクロバスに乗ってそちらへ向かったのだ。そんなことがあって、約3時間遅れの10時半、いよいよ釣の開始となった。

防寒対策をばっちりとして行ったものの、実際はあまり寒くはなかった。海の魚は潮の満ち干と大きな関係があって、潮が動いているときでないとあまり釣れないのだという。10時半過ぎはちょうど満潮で、魚の食いがよくない。じたばたしても仕方がない。潮の動きだすのを待つしかないのだ。

この日、午後の2時杉までで7匹釣ることができた。写真はその中で最も大きい「ソイ」である。船釣用の竿は太めで、魚が食いついても糸を伝ってくる大きな感触がないのが普通だが、この程度だと、ある程度、手ごたえを糸から感じ取ることができる。「うっ、今度のはかなり大きいぞ」といった感じにである。