ふいちゃんの中国日記

生活編/出来事

説普通話

2009年2月22日

1月23日、飛行機で日本へ向かった。離陸してしばらくしたら飲み物のサービスが始まった。赤ワインを尋ねたらやはりないと言う。「理由は朝食だからありません。ですがビールはあります。」と日本語の説明である。朝食にビールはあるがワインはないという理屈が作法知らずの当方としてはよく理解できない。

それから10分ほどして朝食を配り始めた。中国人乗務員が「中国料理がいいですか。西洋料理がいいですか。」と流暢な英語で聞いてくる。それで「説普通話。」と言ったらちょっと間を置いて乗務員が笑いながら、これまた綺麗な中国語で「中国料理がいいですか。西洋料理がいいですか。」と聞いてきた。

わたしはわたしで、わたしの冗談が中国人乗務員に通じたのが面白くて、中国料理をと頼もうとしたら、ワゴンはすでに動き出していて、わたしの横に来たのはもう一人の日本人乗務員であった。そのため日本語で「中国料理」と注文する羽目になってしまった。

その日本人乗務員の名前は「西村優美子」さん。外観からは中国人か、日本人か、さっぱりわからないが、中国人乗務員とは中国語で話していた。恐らく、英語を含めて3ヶ国語に堪能なのであろう。

名札が「西村優美子」となっていたので中国人乗務員に小声で、「彼女は日本人か」と尋ねたら、「そうだ」という返事であった。

不況のせいであろうか、空席が5%ほどあった。この時期に満席にならないというのはやはり異常であろう。

【註】
説普通話 shuo1 pu3 tong1 hua4 シュオー プーウ トン フア
(“言外に方言でなく”の意を込めている)標準語で言ってください