ふいちゃんの中国日記

観光編/麗江

麗江・三眼井

2009年3月15日

「井 jing3 ジーン」は“井戸”の意味であろう。井戸が3個並んでいる。この井戸は現在も付近の人々が生活に使用している。

この写真では右が上流で、1番目の井戸は飲み水、2番目は食器洗い、3番目は洗濯用と同じ水をうまく使い分けている。水がコンコンと湧き出しており、いつも清潔な水が流れているのが特徴である。上水道がない頃、このシステムは清潔な生活をしていく上で大変重要な役割を果たしてきたに違いない。

この「三眼井」は昔はあちこちにあったことが想像できる。今回の狭い行動範囲の中でも合計3箇所見ることができた。1番目の井戸には上方から水が流れ込むような管が見える。この塀の向こうは寺院であるが、1番目の井戸の200倍ほどの大きさの池があってたくさんのコイが泳いでいる。このときは寺院の池からは水は流れ込んでいず、自噴の水だけで流れを作っていた。

他の2箇所の「三眼井」はこれより小さく、水が濁っていた。恐らく湧き水の量が減ってきたのであろう。専ら3番目の井戸として使われているようだった。いずれにしろこの麗江は水が豊富なことが一つの特徴で、だからこそこのような「三眼井」が考え出されたのであろう。すばらしい生活の知恵である。

【註】
三眼 san1 yan3 サン イエーン 3個の穴