ふいちゃんの中国日記

観光編

清瀋陽故宮

2009年6月10日

北京の「故宮」は有名であるが、中にはなにもない。蒋介石が台湾へ逃げるときに故宮の「文物」をすべて台湾へ持ち去ったからだといわれる。そして台湾の故宮博物館の展示物がすなわちもともと北京故宮にあったものといわれている。
ところが瀋陽にも「故宮」があるのである。規模は北京より小さいが「文物」もかなり残っていて清朝の面影が深く残っている。蒋介石もここまでは手が回らなかったようである。北京の故宮と瀋陽の故宮がどういう関係にあったかはよくわからないが、ひょっとしたら避暑地あるいは別荘的な意味合いでもあったのだろうか。
瀋陽という街は真平らで、広大である。そのため自転車の通行もかなり多い。中国一の大気環境汚染地域と言われてきたが、今はどうも様子が違っているようだ。

中国政府が採った改善策は環境汚染物質を垂れ流している国有企業の整理から始まったと言われる。倒産させたり、山の中へ移動させたりといろいろあったらしい。すくなくとも5月下旬の瀋陽は大気の環境汚染を感じさせるものはなかった。ただ、冬になると石炭で暖をとる家庭が多いので煤煙の被害が目立ってくるといわれる。具体的には家へ戻ったら、まず鼻の中の掃除が欠かかせないという。