ふいちゃんの中国日記

観光編

北京と瀋陽の故宮

2009年6月21日

同じ故宮でも北京に残っている故宮の規模は瀋陽のより数段大きい。しかし、既述したように、北京はただ建物が残っているだけである。文物は瀋陽のほうがけっこう残っており、清朝の文化をそれなりに知ることができる。

瀋陽という城市は遼寧省の省都であり、歴史に名を残している張作霖の息子の張学良がつい数年前までここに住んでいたところでもある。おそらく大平原の瀋陽で産出する農作物がこれら地方豪族の力の源泉になっていたのであろう。

日本でも大阪平野、名古屋(濃尾)平野、関東平野を基盤とする地方豪族が全国を統一したように、現在のような工業生産力でなく、当時は農業生産力が力の源泉になっていたのと共通していたのではないか。