ふいちゃんの中国日記

観光編

ハルピン・木蘭・トロッコ鉄道

2009年8月15日

慈航古寺の手前に道を直角に横切るように写真のような鉄道が残っている。話によるとこれはかつて日本が敷設した線路で、どこから来てどこまで行っているのかわたしたちを歓迎してくれた人々はだれも知らない。

枕木や土盛りもしっかりと残っており、いま使ってもそのまま使えるのではないかと思えるほどである。話によると、この線路は黒竜江省の豊富な木材を日本まで運ぶためのものだったという。線路の幅は狭く、80cmほどしかない。これは日本でいうトロッコの線路である。

金属価格の値上がり、あちこちで金属の窃盗事件が発生しているが、この付近の鉄道の鋼材は完全な形で残っている。日本が敗戦後60年以上が経過したが、今となってはこの線路は骨董的価値があるように感じる。

木蘭はかつて日本軍が駐屯していた場所で、当時日本軍に連れられてきた韓国(当時の朝鮮)の人々が多数いたという。敗戦で日本軍は撤退したが韓国の人々の多くはそのまま木蘭に残り、「朝鮮族」として今日に至っているという。