ふいちゃんの中国日記

生活編/出来事

錦州・葫蘑島

2010年2月7日

「錦州・葫蘑島」という地域は「渤海湾」の北に面していて、遼寧省の中でもっとも経済発展の遅れている地域というのがわたしの知っている全てであった。

ところが、最近のテレビ(例えば:十三省)でこの「錦州・葫蘑島」という地域は中国共産党にとっては大変意味のある場所であることを知った。日本で言えば豊臣軍と徳川軍が「関が原」で戦った「天下分け目」の戦に相当するような重要な場所であるということである。わたしにとっては初めて知る内容であったが、かの国の人々にとっては常識なのかもしれない。

つまり、北京方面から東進してきた「共産党軍」と「瀋陽」に陣取っていた「国民党軍」とが全面対決した場所がこの「錦州・葫蘑島」なのである。これに旧日本軍が絡んでくるのだが、この段階になると日本軍は主役ではなくなっている。

この戦いで「国民党軍」が敗退すると「瀋陽」にいた「国民党軍」は逃げ出してしまいこうして「瀋陽」は「共産党軍」によっと「解放」されることになった。さらに「共産党軍」は一気に「ハルピン」をも「開放」して東北三省は全面解放されることになった。

この地域は非常に寒いところである。テレビ劇の中でも酷寒の戦いが展開されている。この冬、大連地区も例年になく寒く雪も多い。だが、すでにもっとも寒い時期は既に通り過ぎたのではないかと思われるようになってきた。1月、この「錦州・葫蘑島」付近では海が凍り、直径25kmくらいの範囲で厚さ1mの氷に覆われているという。そして流氷が「渤海湾」のもっとも西のほうにある「営口 ying2 kou3 いん こう」まで流れ着いているとテレビのニュースは報じている。