ふいちゃんの中国日記

生活編/出来事

飛行機の中

2010年2月20日

2010年2月17日、日本から大連へ向かう飛行機の中にいた。最近は利用する飛行機はどれも中国系である。中国系を選ぶ理由は二つあって、一つは料金が安いということと二つ目は日本から大連への飛行機の出発時間の関係である。

最近、中国の経済発展には目を見張るものがある。経済発展に伴って中国から日本へやってくる観光客は年々増加していることが新聞などで盛んに報道されている。特に、春節休暇で日本へやってくる中国人観光客は「秋葉原」電気街の格好のターゲットになっていることがテレビなどでも報じられている。

中国系航空会社とは言え、最近は必ず日本人スシュワーデスがいるので不便はない。だが、このところ勤務している日本人スチュワーデスは外見はまったく中国人と区別がつかない。ただ名札をみて日本人の名前だったら日本人と解る程度である。

同じ日本人でも色々あるようだ。今回の日本人スチュワーデスはネイティブな日本語を話すと同様にネイティブな中国語を話す両刀使いである。しかし、顔の骨格や全体のスタイルからみると明らかに一般の日本人とは違っている。つまり外観は中国人なのである。この日本人スチュワーデスは何らかの理由(結婚、残留孤児その他)で日本に帰化した東北三省出身の元中国人ではないかと思う。

わたしの隣に70歳くらいの中国人が乗っていた。大連空港着陸間際、スチュワーデスがこの1週間どこにいたか、風邪を引いていないかなどを記入する申告書を渡してくれる。この申告書は外国人も中国人も記入しなければならない。

ことろが、この隣のおじさん、字が見えないのでこの申告書を書き上げることができない。どうすればいいかとわたしに聞いてくる。わたしはこの問題はスチュワーデスに処理してもらえば言いと答える。

そのとき、ちょうど日本人スチュワーデスが通りかかったので、「しかじかかくかく」と伝える。結果、スチュワーデスが客に替わってこのおじさんの「護照 hu4 zhao4 フー ジアオ パスポート」を見ながら申告書を書いてあげることになってしまったのだ。こういう状況も初めて経験する。

今後、日中の双方向の交流がより拡大していけば、このように老眼か字を知らないかいずれかの理由で申告書を記入できない乗客はさらに増えてくるに違いない。そしてスチュワーデスの仕事も増えていくことになる。