ふいちゃんの中国日記

観光編/成都

映秀鎮

2012年6月5日


四川省汶川県映秀鎮は四川大地震の震源地である。

一階部分が跡形もなく潰れた重点中学校が当時のまま保存されている。

理県~九塞溝にいたる広範囲のこの一帯はQiang(チアン)族が住んでいる。

映秀鎮に重点中学校があったということはQiang(チアン)族の優秀な生徒がここで学んでいたということであろう。数人の先生と多くの生徒が犠牲になっている。崩れて露出した鉄筋を見る限りでは径は細いし数も少ないように感じる。この崩れた校舎の下で取り残されてそのままの生徒もいるのではないかという声もあった。


この地区で7000余名が犠牲になったという。亡くなった人々は慰霊碑の上方にある場所にまとめて埋葬され、その上はコンクリートで覆われているという。



住居は中国政府により全戸建て替えられている。写真で見るようにどれも三階建てで、一階はほとんど店になっている。わたしが行ったときは時期的な要素かどうかわからないが店は閑散としていた。

具体的な建て替えは、この区域は広東省深圳市が負担などと政府からの指定で資金がまかなわれたという。しかし、住民は一つの大きな不満を持っているようだ。それは「貪官」問題で、本来ならさらに多くの援助を受けられたはずだと地元の古老は小さい声で怒りをぶつけてきた。

【註】
汶川県 wen4 chuan1 xian4 ウエン チュアン シエン 
映秀鎮 ying4 xiu4 zhen4 イン シユウ ジェン 
貪官 tan1 guan1 タン グアン 汚職官吏