ふいちゃんの中国日記

観光編/雲南

大理站

2012年8月22日


この寝台特急が朝何時に大理に着くのか何の情報もなくまわりの乗客たちも誰も知らない。まわりの乗客というのは同じツアー客で、車両全体がツアー客である。しかし、全員が同じ旅行社に属しているわけではない。ただ、出発地と目的地とが同じツアー客というわけである。

見回りにやって来た車掌に大理着の時間を聞くと、朝の5:10というので目覚まし時計を4;50にかけたが、4:20に目が覚める。このまま寝てしまうと寝過ごす心配があるので起きたまま時間を過ごす。しかし、5:10が過ぎても列車は停まる気配がない。5:40頃、車掌がきたのでみな口々に大理何時着かを聞いている。答えはなんと「馬上」なのであった。

6:00になっても列車は以前として走り続けている。車掌が来たので「大理にはいつ着くのですか」と聞くと、また「馬上」なのであった。「おかしいではないか。20分前にも「馬上」で、今回もまた「馬上」。いったい、いつ大理に着くのだ。」と強い口調で言ったら、あっさり「7:10頃」」という返事であった。

この時間、同じ方向でも3本の寝台特急があるし、反対方向の「香格里拉」から来る寝台特急もあって駅前広場はツアー客でごったがえしていた。数人のガイドが自分の受け持ちのツアー客名を書いた紙を掲げている。ツアー客は自分の名前を探し出して、その旨告げてやっと安心という算段である。ガイドも客名の携帯電話番号を手持ちの名簿に次々と記入している。

「携帯電話が普及していなかった頃はどうやって管理していたのだろうか」、などとどうでもいいことを考える。全員が揃って、ようやく朝食へと移動が始まる。

【註】
大理站 da4 li3 zhan4 ダー リーイ ジャン 大理駅
馬上 ma3 shang4 マーア シャン すぐ