ふいちゃんの中国日記

社会編/現実

一人子政策の転換

2012年11月3日


最近、中国で一人子政策の見直しについて議論が盛んだという。長期間の一人子政策は一世代ごとに人口が半減していくわけだから、どこかの時点で見直しが入るのは必然であろう。一人子政策の結果としてあと数年後から中国の人口が減少に転じると報道されて久しい。

議論の背景にあるのは、中国人の平均寿命が延びて老齢化が顕著で、若者の負担が大きくなってきているからだという。これに関連して、養老院の役割が変わってきているのだそうだ。

以前は養老院は身寄りのない老人が入るところだったというが、今は老人が増えて24時間ずうっと入っている人のほか、昼間だけ預かってもらう方式や、時間単位で預かってもらう方式などが増えてきたとのこと。わかりやすく言えば、託児所ならぬ託老所にもなってきているのだ。

二人子政策に変更になると、今でさえ街に人があふれているのに、さらに増るのはかなわないと、反対意見の人も多いのだという。

しかし、どんな意見があろうと、一人子政策を長期に続ければ国を構成する人員がいなくなって国が滅びてしまうことになるのだから、適当な時期に二人子政策に変更になるのはまちがいないのである。