ふいちゃんの中国日記

ふいの中国語講座

赶早不赶晩

2012年12月2日


赶早不赶晩(gan3 zao3 bu4 gan3 wan3 ガン ザーオ ブー ガン ワーン)の意味は「少々早くても遅れるよりはましだ。何事も早めにすべきである。」(小学館:中日辞典)。

中国語にもこういう言い方があるとは思いもよらなかった。なぜなら、こういうことができない中国人は多いからである。待ち合わせの時間に遅れる中国人のなんと多いことか。日本には「五分前運動」という言葉があって、そういう企業環境で育った人間は約束の時間の五分前には着く習性が自然に身についている。

以前、わたしが大連で仕事をするようになって、まず気がついたのがこの時間に対する感覚で、始業時間になって職場の朝礼が始まってから職場に入ってくる従業員がけっこういた。彼らは始業時間前に工場の門をくぐれば遅刻ではないという考えのようであった。

そこですぐ、始業ベルが鳴ったらフル生産に入れるように、始業五分前に職場に入って仕事の準備をするようにした。この五分前運動は従業員にすんなりと受入れられて定着した。

日系企業と中国企業との特徴的な違いは納期と品質に対する考え方であることを以前記述した記憶がある。一般に価格は中国企業が安い。企業コストの高い日系企業が受入れられている理由は納期と品質を確実に遵守する力をもっているからである。

日本の感覚で、見積価格の最も安い中国企業を選んでひどい目にあった日本企業や日系企業の例をいくつか知っている。

野田佳彦首相が約束した「近いうちに」という言葉が有名になったが、中国語の「馬上ma3 shang4 マーア シャン 」という言葉を思い出す。昔、自転車や自動車などなかった時代は「馬」が最速の交通手段であったはずで、“今、すでに馬に乗っている。だから、すぐ(直ちに)着く。”という意味合いであったのであろう。

「馬上 すぐ。直ちに。」と言えば短い時間の意味であるが、実際には中国人の中には一週間、一ヶ月、一年の人もいるという。こういう話を聞くと、野田佳彦首相が言った「近いうちに」は3ヶ月位だったから、自民党のように目くじら立てて「ウソツキ」呼ばわりするほどのことでもないのかもしれない。