ふいちゃんの中国日記

生活編/大連カラオケ事情

CHIVAS REGAL 12

2006年5月10日

大連空港の免税店には中国産の各種の酒のほかに輸入品のウイスキーやブランデーが売られている。
見覚えのある柄と名前だと思ってしげしげと見ると大連開発区のクラブでよく飲んでいるCHIVAS REGAL 12も置かれてある。

味で言えば、ブランデーのほうが口当たりが柔らかくてうまいのだが、値段が1ランク上なので、わが方としては予算の都合上ウイスキーになっている。
値段を見ると1000ml一瓶239.5元、3500円と表示されている。
寄ってきた服務員に小さな声で聞いた。

「このウイスキーがもし免税でなかったら、いくらくらいするの」
「だいたい5000円くらいでしょう」

そうすると、ざくっと計算して340元。
このウイスキーは開発区のクラブなどでは通常500元〜550元だから、なるほどなるほどと一人合点。

通常500元だが、比較的海に近いところにあるクラブAでは1瓶550元である。
なぜここが1割高いのか、例の野次馬根性が働いて小姐に聞いてみた。

「ほかの店は普通500元なのに、なぜここは高いのかねえ」
「わかりません。わたしはまだ新米なので。ママに聞いてきます」
するとママさんがやってきて言う。
「わたしもわかりません。オーナーからそのように決められておりまして」
「そうですか。ところでこれ、世間相場の500元にまけてもらえないのですか」
「申し訳ありません。わたしにはそのような権限がないものですから」
「500元なら1本入れていくのだけどなあ」
「やはりどうしようもありません」

ということで結局、そのクラブAではボトルを入れるのを止めた。
だが、ボトルを入れなかった本当の理由は別にあり、ご案内したお客様のボトルがまだ豊富にあったことと、もともとこの店はお客様がここへ行きたいというので入ったのであったが、この店がわたしの感性に合っていないことがわかったからである。

このクラブPの小姐たちは日本語は達者なのであるが、非常に摺れていて卑猥な言葉を平気で使うし、わたしがカラオケを歌いだすと途端に大声でワイワイガヤガヤとしゃべり出す始末で、“静かに聴け”などという了見はまったく持ち合わせていないけれども、さすがに2曲目も同じように対応されたときははっきりとその意図がわかったからである。

こんな品の悪い店には二度とお客様をご案内する気にはなれない。