ふいちゃんの中国日記

生活編/大連カラオケ事情

やきもち

2006年5月21日

クラブ京東では補佐役の小姐が来ると、必ずと言っていいほど距離を横に置いて座る。
その距離はときには40cm〜50cmにもなる。逆にいつも指名している○△小姐はぴったりとくっついて座る。
もう少し離れて座ってくれよと言いたいくらいに。
自然にそうなるのか、サービス精神を発揮してのことか、あるいはマニュアルがそうなっているのか、詳しいことはわからない。

「どうしてそんなに離れて座るのだい。」
「だって、○△はすごいやきもち焼きだから。」
と言いながら、叩かれるふりをする。
「はあー、なるほど。そういうことか。そんなに○△はやきもち焼きなのか。」
「うん、すごい。」
「知らなかったなあ。○△がそんなにやきもち焼き屋だったとは。だけど俺たちべつに特別な関係ではないよ。」
「待てよ、ということは○△は俺を好きだということかい。」
「そうだと思います。」
「ふーむ、そういうことなのか。」

クラブ京東は開発区にもう1店あって、クラブ京東1号店と称されている。
五彩城にあるのが本店で、北京にはクラブ京東2号店があると聞いている。
さらにこの秋には大連市内に3号店ができるらしい。

包間のモニターにグループの宣伝が流れている。
1号店のママが映ってきた。
小姐の一人が
「あのママは元はこの本店のチーママだった人。」だと説明してくれる。
「チーママが経営ノウハウを習得して次の新規開店のママになっていくのだ。」
「ええ、そのようです。」
ちゃんと人材育成をはかっているのだ。

「今度、1号店にも行ってみましょうか。」と招待したお客様へ言いながら、左横の○△小姐を窺うと表情が変わっているのがわかる。
「ふむふむ。なるほど、なるほど。」と心でつぶやいて話題を変えていく。