ふいちゃんの中国日記

社会編/政治

朝鮮半島局勢

2013年6月19日


4月20日頃は北朝鮮がアメリカや日本へいろいろ挑発を繰り返していた時期で、中国は北朝鮮情況をどう報道しているのであろうかと思った。

テレビを点けてチャンネルを回すと常時、“朝鮮半島局勢”として北朝鮮情況を報道しているチャンネルがあった。CCTV7(軍事・農業)ではなかったかと思うのだがはっきりとは記憶していない。

中国としては、北朝鮮問題はそれほど重要な問題ということなのであろう。北朝鮮が、韓国と北朝鮮との共同工業団地である“開城工業園区”から一方的に韓国を追い出した問題はずうっと尾を引いていた。

5月になってから北朝鮮が中国に特使を送り中国首脳と面会した結果、中国は面子が立ったということらしく無償援助と支援を再開した。さすがは「面子」を重視する国である。

日本でも「面子をつぶされた」という言葉があるが、中国人にとって「面子をつぶされる」ということは到底受け入れがたい屈辱である、ということは理解しておいたほうがいい。

【註】
朝鮮半島 chao2 xian3 ban4 dao3 チャオ シエーン バン ダーオ 朝鮮半島(日本と同じく朝鮮半島である。)。10数年前の中国の書店で売られていた世界地図では朝鮮半島は一色で、北朝鮮と韓国の区別はなく、名前は朝鮮と表記されていた。現在はどう表記されているか確認していない。中国が朝鮮と呼ぶのは北朝鮮のことである。
局勢 ju2 shi4 ジュウ シイ 「形勢」という意味であろう。手元の中日辞典には「局勢」としては載っていない。
開城 kai1 cheng2 カイ チョン 工業団地の「名前」であるが、「開城」という希望がこめられているのではないか。
園区 yuan2 qu1 ユエン チュー 産業団地
開城工業園区 開城工業団地