ふいちゃんの中国日記

生活編/出来事

にせ札かほんものか

2005年 9月 25日

 7月下旬に中国大連にある某企業に就職して間もなく2ヶ月になろうとしている。
「金馬路」という大通りに面したアパートに一人住まい。すぐ南側の裏手に大学らしき学校があり、その裏門まで歩いて3〜4分の距離。その裏門の前に6〜7軒の果物屋が露店開きしている。葡萄、スモモ、リンゴ、西瓜、梨、その他名前の知らない果物が一軒あたり1.5平方くらいの棚に山盛りに並べられていて、両側に並んだ露店の中央を進むとちょうど裏門に吸い込まれるような配置になっている。
 日曜日のせいか、果物を買う女子学生でにぎわっていた。葡萄が1kg95円。甘くておいしいという露店のおばさんの声に誘われて2kg買うことにした。あいにく小銭をきらしていたので100元札(約1350円)で支払った。「にせ物のないものはない」といわれる中国なので当然のごとく最高額の100元札にもにせ札が横行している。だからどこでも100元札を受け取ると透かしてみたり、ピンピンと指でたたいてみたりして判別している。
 そのおばさんも見慣れた判別作業をしていたが、自信がなかったのか私に「これは本物か」と聞いてきた。わたしは「銀行で両替したものだから本物だよ」と答えたが仮ににせものだったとしても「それはにせ札」などと言う馬鹿はいるはずがないのに。