ふいちゃんの中国日記

生活編/街の風景

各各的孩子、各各領走

2014年8月18日


小学生の子供たちがグループで登校している。上級生がリーダーになって列を作り登校していく。道路を横切る時は警察官や父兄が指揮をとって子供たちを安全に渡らしている。

しかし、子供が事件に巻き込まれて殺人や誘拐や連れ去りなどが発生するとその地区では父兄が学校まで送り、放課後も直接校門で子供を受け取って自宅まで連れ帰る。

じつは中国も数十年前までは日本と同じだったという。ところがいまは各家庭で子供たちを学校まで送り、放課後は校門で子供を受け取って家まで連れて帰る。背景にあるのは「社会の不安全化」なのだという。日本で事件発生後とられる処置が中国では常態化している。特に一人っ子政策になって学校への送り迎えは徹底したようである。

共働きが基本の中国では仕事の関係で子供の送迎は主としておじいちゃん、おばあちゃんが担っている。以前、広東省の龍川に住んでいたときには放課時間が近づくと校門の外で出てくる孫を待ち受けるおじいちゃんおばあちゃんが大きな塊になっていたのを何度も見かけたものだった。

しかし、一人っ子政策下でも少数民族は対象外だったせいか、あるいは治安がよかったせいか、四川省のある少数民族地区に宿泊したとき、子供たちは日本と同じように子供たちだけで列を作って登校していた。

<註>
各各的孩子 ge4 ge4 de hai2 zi ガー ガー ダ ハイ ズ 各々の子供
各各領走 ge4 ge4 ling3 zou3 ガー ガー リーン ゾーオ 各々が連れて帰る