ふいちゃんの中国日記観光編/丹東
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だが、この長城の東の果てが、つまり東の起点がこの丹東であることはあまり知られていないようだ。 東の起点“虎山長城”は鴨緑江大橋から車で30分ほどのところにあり、その小高い山の真下は川幅20mほどの国境の川である。 鴨緑江大橋を上流に向かうと何十万坪もあるのではないかと思われる広大な中洲が姿を現す。 この中州はどうやら北朝鮮の領土のようで、なぜならその広大な中州と虎山長城との間の狭い川が国境になっているからである。 鴨緑江大橋付近の1kmくらいあるのではないかと思われる川幅も、ここはほんの20m位になりさらにその船着場の数10m上流はもっと狭くなって3〜5mしかない。 おまけにここは瀬になっていて人が歩けるような間隔で踏み石が置かれている。 あれはどう見ても人工である。つまりここは人が往来している、あるいは少なくともそう遠くない過去に頻繁に使われていた痕跡としか思えない。 ここがいわゆる一跨ぎで北朝鮮へいける場所があると聞く、その一つであろう。 中国側はここも観光客で一杯だが、北朝鮮側は警備兵のいる小屋がその踏み石から歩いて5分くらいの所に一つあるだけでそれ以外は広大な畑が広がっている。 丹東は朝鮮族の街であり、言葉も朝鮮語(=韓国語)が使われている。 もちろん中国語が標準語であることは言うまでもない。 歴史的に見て、もともと朝鮮族が住んでいた地域が後になって鴨緑江で2分されて、同じ民俗が中国と北朝鮮に国を別けた結果になったのではないだろうか。 ちょうど西の国境であるタイの国(西タイ族)と中国の少数民族の東タイ族(人工約2000万人)がメコン川で2分されたのと似たような状況かも知れない。 | |||||