ふいちゃんの中国日記観光編/丹東
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丹東にその喜び組のメンバーが外貨を稼ぐために派遣されて仕事をしていると評判の朝鮮料理店がある。 黄な粉餅などは日本のそれと全く同じであり、朝鮮料理の味は日本人にはよく合っている。 店の入り口には両国の国旗が掲示されており、この店が中国政府の公認であることを重々しく示している。 中国にはこの“喜び組”のメンバーがあちこちに派遣されているという噂である。店の名前は“三千里”。 大連には喜び組の焼肉店があり、小姐はすべて北朝鮮から来ている。この店の名前も“三千里”である。 外国に派遣されている小姐たちはいわばエリートであり、北朝鮮へ帰国しても外国で得た情報は一切、家族や親戚にも話してはならないということになっているらしい。 北朝鮮にとって都合の悪いことを漏らすとグループ全体が連帯責任を負わされて改造組にまわされる処分を受けるということがまことしやかにささやかれている。 丹東の北朝鮮小姐の特徴は皮膚が白いのが際立っている。 顔だけでなく、腕も白い。つまり黄色人種のはずなのに皮膚の色はヨーロッパ系である。 おそらく何代か前にロシア系との混血の結果であろう。 8人ほどいた小姐が全員そろって皮膚の色が白かったので、特別に選ばれた人たちであることが容易に想像できる。 カラオケサービスがあり、彼女たちは中国語も話す。 1曲目は北朝鮮の歌、2曲目は日本人が来ているということで“北国の春”を中国語で歌った。 3曲目は“両只蝴蝶”をリクエスト。 歌を聴いていると彼女たちが歌の基本訓練を受けていることがすぐにわかる。“両只蝴蝶”のあの高音部を苦もなく歌ってしまい、“喜び組”の片鱗を表す。 しかも、われわれのように画面を見ることもなく画面に背を向けて、音だけを聞いて歌っていく。プロなのだ。 | |||||