ふいちゃんの中国日記

自然編/童牛嶺

童牛嶺池のカエル

2007年4月8日


昨年5月下旬、童牛嶺の池で大量のおたまじゃくしを見ていたから、きっとカエルがいるはずだとは思っていたが、実際に見るのは今回が初めてである。

散歩道から池を見ていたら、何か動く物がいる。池まで降りて行ってみると、カエルであった。ちょうど恋の季節で、目を凝らして水中をみると、いるわいるわ、ものすごい数のカエルがどれもカップルになっているではないか。水辺にじっと座って待つこと10分、1対のカエルが水の中から水面へ上がってきた。

あのおたまじゃくしの親がこれなのだ。だが、ときどき空気を吸いに水面へ上がってくるこれらのカエルは今までわたしが見たことのないカエルで、背中にまるで布切れのようなヒラヒラと動くものが付いている。直感ではこれらのカエルは山の中に棲んでいて、繁殖のときだけ池に下りてくるのではないかと思う。

なぜなら、水辺で一度もこのカエルを見たことがないし、水中で生活するにはあの背中のヒラヒラは邪魔になるのではないかと思うからだ。生物は生活に便利になるように進化していったわけだから、泳ぎにくいものを身につける進化は理屈に合わないのではないか。これらのカエルは見た感じではどうやら雄が雌より一回り小さいようだ。

ともあれ、あと1ヶ月ほどしたら卵がカエルになり、やがて5月には昨年と同じような集団回遊が見られるはずである。