ふいちゃんの中国日記

ふいの中国語講座/表現の妙

叛徒

2007年7月7日

わたしの知り合いの中国人にパンツという綽名の人(女性)がいる。中国人は人の行動、動作、癖、外観などからその人の特徴を見極めた綽名をつけるのが上手である。

日本のように差別用語使用禁止という感覚はなさそうだから、日本ではつけられないだろうと思われるような綽名もけっこうあるようだ。

この女性の綽名パンツは、日本人が聞くと一瞬下着のパンツのように聞こえるが、決して日本のパンツと言う意味ではない。

れっきとした中国語で、“叛徒”と書く。意味は叛徒、逆賊、裏切り者で、聞こえのいい言葉ではない。なぜ、こんな綽名がついたのか、興味を感じて本人に聞いてみた。

あるとき、Aさん、Bさんおよび叛徒の3人が話をしていた。Aさんが叛徒の話に同意し、Bさんは叛徒の話を聞こうとしないので、叛徒はAさんと仲間になり、(叛徒+A)対Bの2対1の関係になってしまった。3人仲良しグループのとき、よく発生するケースである。

さらに別のあるとき、また同じ3人で話をしていたら、今度は叛徒はBさんと仲間になり、(叛徒+B)対Aの2対1の関係になってしまった。Aさんに言わせれば叛徒は自分の仲間のはずなのにBとくっついてしまった。これはAさんからみれば裏切り行為である。

その日から叛徒は裏切り者(=叛徒)というありがたくない綽名をつけられてパンツと呼ばれるようになった。

わたしもときおり冗談半分にパンツと呼ぶことがあるが、笑いながら返事をしてくれる。

【註】
叛徒 pantu(4声+2声) パンツウ