ふいちゃんの中国日記

生活編/衣食住

楊奶子

2007年8月4日

黒龍江省出身の知人の親戚の一家3人が大連へ遊びにやってきた。お土産に持ってきたのが“楊奶子”という野生の果物で、おすそ分けにあずかった。味は酸っぱ味が強いので酸味が苦手の人は砂糖を加えないと食べにくいかもしれないが、酸味のある果物が好きなわたしはそのまま食べてこれが非常に美味いのだ。

知人の親戚の人の田舎にはこの野生の果物がふんだんにあるという。保存食としてはこれに砂糖を入れて瓶詰めにしておくと、翌年の新鮮な“楊奶子”が採れるまで食べられるとのこと。

戦前、日本から多くの開拓団が彼の地へ行ったと聞く。ひょっとしたら開拓団の人々もこの野生の“楊奶子”を食べていたのであろうかと、ふと脳裏に浮かんだ。いずれにしても、このお土産は黒龍江省から大連へ働きに来ている知人にとって最高の贈り物といえるに違いない。

わたしにもこれに相当するような素敵な土産物があればいいのだが、残念ながら見当たらない。

【註】
楊奶子 yang naizi ヤン ナーイズ 野生果物の名前