ふいちゃんの中国日記

生活編/衣食住

做生意

2007年10月13日

アパートの入り口はカード(恐らく磁気カード)で開けるようになっている。ところが9月のある日、突然いうことをきかなくなった。近くにある前台へカードを持ってくると無償で交換するという紙が貼られていた。

さっそく、前台へカードを持って行った。翌日の午後カードを受取りに来いというのでわざわざ翌日再び行った。恐らく磁気カードを再記録処理したのであろう。しかし、実際には門は開かなかったのである。

それですぐにクレームをつけたのであるが、前台の人間はカードの処理は別の会社が行っている。我々は中間の代理業務に過ぎない。問題があればカードの処理会社へ連絡しろと電話番号を教えてくれた。

ところが、カードの処理会社へ電話すると、今回の問題は前台の会社が勝手にセンサーを交換したのであって我々は無関係。問題があれば前台の会社と話をつけろと完全なタライ回しである。

また前台へ行って、カードの処理会社はこう言っているぞというと、交換したのはあんた方が使用して故障したのだから、あんた方が新しいカードを買えというではないか。これでおよその情況が判明した。

犯人は前台の会社であろうと判断される。なぜならば完全にごまかしの態度であるからだ。なにかの理由で自分たちでセンサーを交換したのであるが、互換性のないセンサーを取り付けてしまった。その責任をアパート住人に転嫁し、正常に使いたかったらあんた方がカードを新規に買えという態度で出てきたのである。

けっきょく、住人は誰もこの提案に同意せず新しいカードを買わない。前台の会社も費用負担するのが嫌なものだから何もしない。1軒で4枚のカードとして10室で40枚。1枚50元だから合計2000元になる勘定である。

で、どうなったかというと誰かが細工して入り口の門は鍵がかからないような状態になっている。物騒ではあるが、住人からすると自分たちに何の責任もないのになぜ200元も負担しなければならないのか、納得がいかないからである。

こんな非合理がまかり通るところがいかにも中国と言える。前台の会社はこうして定期的に互換性のないセンサーを取付けては住人にカードを買わせていけば、これは濡れ手に泡のボロイ商売ができることになるではないか。アパートの入り口が12箇所あれば12×2000元=24000元となる。

【註】
做生意 zuo shengyi ヅオ ションイー 商売をする
前台 qiantai チエンタイ (ホテルの)フロント