ふいちゃんの中国日記

ふいの中国語講座/成語

騎虎難下

2007年8月12日

これも成語で、直訳すると“虎にまたがった人は降りにくい”。これから、いったんやりだした仕事はどんな困難にぶつかっても途中で止めるわけにはいかない。日本語では“乗りかかった船”“騎虎の勢”ともいう(小学館:日中辞典)

虎の背中にまたがったはいいものの、降りることができない。なぜなら降りたら虎に食われてしまうから。つまり、虎という仕事に乗りかかった以上、その仕事から降りるわけにはいかない。

こういう言葉がある反面、今の中国人にこういう考え方があるかどうかははなはだあやしい。まず会社勤めの人には皆無に近いのではなかろうか。日本人のように仕事に喜びを求めるなどということはなさそうである。すべてが金銭の尺度ではかられる。会社への帰属意識というものもないから、ちょっとでも賃金のいい会社があるとそこへ移って行く。ちょっとでも不満があると会社を辞めていく。会社が若くてこれからいろいろ作りあげていかなければならないのだが、そういうことを期待するのは無理のようである。

ひどいのはどうみても給料と仕事実績がアンバランスなので、つまりこの場合は給料が高すぎるという意味だが、給料を下げると、給料が低すぎると言って辞めていく。本人の自己評価と会社の評価にものすごい差があるのであるが、本人はあくまでも自信満々である。

中国人の給料に対する考え方の基本は、自分の保有技術を時間で切り売りする、その代償が給料という考え方のようである。人の流動は日常茶飯事で、極端な会社では2年で100%入れ替わる。年間で20%の人が辞めるなどはむしろ離職率が低いほうと見られる。だから、日本のように社員を社外教育に派遣するなどの教育投資はまず考えられない。例外は海外工場へ研修派遣する場合は3年間は継続勤務という条件がつくくらいである。

最近、大連にも教育関係の日系企業が進出してきて、日本と同じような各種の講習会などの宣伝を盛んにやっているが、日本と同じように多くの受講者が期待できるのであろうか。

【註】
騎虎難下 qi hu nanxia チイ フウ ナンシア 
いったんやりだした仕事はどんな困難にぶつかっても途中で止めるわけにはいかない。