ふいちゃんの中国日記

観光編/漠河

加格達奇ホテルの環境保護活動

2007年11月2日

 
<表面>わたしたちの環境保護運動に参加することを歓迎します

環境政策はますます、多方面にわたって認められるべきです。人々がもし、環境問題を重視しなくなったら、使用可能な資源は急激に減ってしまいます。どうかわたしたちの“あしたのための環境保護運動”に参加してください。ただ、お客様が部屋を出るとき、すべての電気器具、電灯、空調のスイッチを切るだけです。

毛布とシーツの交換回数を減らします。

この機会を借りてお客様がわたしたちの“あしたのための環境保護運動”に参加することに感謝いたします。お客様がホテルに宿泊する間、ますます快適に感じますよう願っております。もし、お客様で環境問題に関する問題や提案がありましたら、なんでもかまいません、内線5556客室担当責任者へお電話ください。

<裏面>あしたのために環境を保護しましょう

三日毎に客室作業員がシーツを交換します。もし、お客様が交換不要の場合はこのカードを枕の上へ置いてください。ありがとうございます。

この文章は環境保護の何たるかが理解できている人には容易に理解できる内容であるが、そうでない人にとっては「何だ、費用節約のために環境保護の名前を借りて電気代の節約とシーツを洗濯する費用の節約に協力してくれ」と言っているだけではないかと思われるかもしれない。

日本のホテルではこの種のカードは常識的になっているが、中国でこのようなカードを見たのははじめてある。中国ではまだ環境保護意識が日本ほどではなさそうだから、宿泊客の何割がこれを理解できるか、あやしいものだ。

環境保護活動することによって費用がかかるというのは本末転倒している。通常コスト削減は単にコスト削減額のみを考えがちだが、環境保護の切り口からコスト削減を考える方が理解しやすい。たとえば、これだけのコスト削減によって、これだけ利益が増えると同時に地球地下資源枯渇をいくら削減できた、あるいは木材資源をいくら削減できた、あるいは二酸化炭素の発生をいくら削減できたという見方である。