ふいちゃんの中国日記

観光編/漠河

漠河の地下水

2007年12月5日

水に恵まれた軟水の日本では想像したこともない人も多いかもしれない。水道水はうまいまずいの差はあるけれど基本的にどこの水道水も飲める。飲んだからといって下痢とかになることはまずない。井戸水(地下水)に廃棄された砒素が流入したという痛ましい例はあるがこれは結果として人為的な症状であろう。

中国では生水は絶対飲んではならないということになっている。主な原因は硬水が原因である。まず

   ?下痢になり易いこと
   ?下痢にならなくとも長期間飲むと100%病気になること

があげられる。

だから地元の人々は絶対に生水は飲まない。必ず沸かしてから飲む。たとえばヤカンで湯を沸かすとヤカンの内側には分厚いCaやMgなどの析出した層ができる。大連でもお湯を沸かすと電気湯沸し器の内側に少し白っぽい析出物が見られるが、ここ漠河の析出具合は大連の比ではない。1ヶ月でヤカンの内側は簡単に1cm以上の厚さになる。

漠河の地下水は生水で飲んでも下痢にはならないということであるが、長年飲み続けると血管の中に無機物が析出して血管が硬くなるらしい。沸かして先に析出させて飲めば大丈夫だという。

日本と言う国は水に関してはとても恵まれていると言える。