ふいちゃんの中国日記

生活編/街の風景

重油も制限制

2008年1月2日


中国が「世界のエネルギーをブラックホールのようにのみ込む。」「それでも需要を満たしきれない。」(中国 大国の虚実:日経ビジネス文庫)と言われて久しい。原因は中国の経済発展に伴う使用量の増大と燃料効率の悪い設備が多いからといわれている。

最近は大連でも品不足が具現化してきた。2ヶ月ほど前からガソリンスタンドの販売量で柴油(重油)に1回100リットルの制限が設けられたのだ。小型マイクロバスは100リットル入れば足りるのだが、大型トラックや大型トレーラーは足りない。だからこれまで1日1回で済んだ給油が2回、3回となる。

結果として、大型トラックや大型トレーラーの台数が2〜3倍に増えたのと同じ理屈になって、ガソリンスタンドに車の長蛇の列ができてしまうのだ。そのとばっちりは当然他の車種にも及ぶことになる。ガソリンはまだ制限がないが給油の際、順番に並ばなければならないのは同じである。

現在、柴油は1L=5.58元(≒87円)である。代金は先払いで、カードに入金しておいて使用分が差引かれていく。だから、中国石油など中国全土に無数のガソリンスタンドを持っている会社は想像できないような額の「濡れ手に泡」の利子を生み出しているであろう。

個々の会社あるいは個人がその利子のことを話題にしているのをまだ聞いたことがないので、中国人の意識はまだそこまでいっていないようである。

【註】
柴油 chaiyou チャイヨウ 重油