ふいちゃんの中国日記

観光編/旅順

旅順・龍王塘公園の桜

2008年 5月4日


日本では「旅順」の名前は若い人はどうだかわからないが、年配の人にはよく知られた名前であろう。歴史的に日本とは縁の深い場所である。ここに「龍王塘」という公園がある。

大連には7〜8種類の無料月刊誌(広告主体)があるが、その一つである「i.D 4月号」にこの龍王塘公園の桜が紹介されている。それによると、80数年前、ここに4000本以上の日本の桜が植えられていたそうだ。当時の桜は今みることはできない。枯れたのか伐採されたのかそこら辺の事情はわからない。

現在は1500本あまりの数ということだが、木はみな若く、せいぜい20年以内ではないだろうか。当時の桜が現存していたとしたら、大変な桜の名所になっていただろうと惜しまれる。

5月2日に行ったときは「ソメイ吉野」系はすでに散っていて、「八重桜」と思われる桜がちょうど満開で、たくさんの人々が桜鑑賞に来ていた。こちらでは一部の人々が桜の近くで食事したりしているが、日本のようにゴザを敷いての宴会光景はまったくない。ほとんどの人が散策しながら鑑賞したり、写真を撮ったりしている。

 開発区の八重桜は終っているのに近くの旅順はなぜ今が満開なのか、地元に人に聞いてみると旅順のほうが開発区より少し気温が低いとのこと。
この公園のすぐ上に大きなダムがあるが、じつはこのダムは80年以上も前に日本国が造ったダムで、いまも満々と水を蓄えている。このダムの放水路の両側(おそらく以前の河川敷ではないか)が公園になっている。

【註】
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