ふいちゃんの中国日記

社会編/時事

四川地震(8)弔い

2008年6月11日

日本隊がまず一番に救援に来てくれたということで、もちろんこれは中国政府の承認の都合もあるのだけれど、わたしの友人たちの幾人かは直接わたしに感謝の気持ちを表明してくれた。
 
地震発生からすぐには来られなかったので、結果として生存者を救うことはできなかったが、テレビに映し出される日本隊の態度は中国の人々に多くの感動を与えた。

中国人の友人がいう。中国人は崩壊した建物から死者を運び出すときもまるで単なる物として運んでいて感情などはない。ところが、日本隊は違うというのだ。日本隊が生後2ヶ月の赤ちゃんをかばうようにして圧死していた母子を収納したとき、これをテレビでみていた多くの中国人は日本隊の態度に深い感動を覚えたというのだ。それは死者に対する弔いの気持ちだという。

日本隊にとっては死者に対する自然な気持ちだったと思う。自然だっただからこそ、テレビ画面から多くの中国人がその気持ちを感じ取ったのであろう。言葉は通じなくても心は通じていたのだ。