ふいちゃんの中国日記

社会編/時事

北京オリンピックの影響

2008年7月1日

オリンピックの開催は国の威信をかけた行事である。どこの国とて同じであろう。新と旧とが混在しているかの国ではすでにいろいろな方面で影響がでている。

1)停電:毎週1回の停電〜限電がすでに始まっている。どこも生産水準を維持するために土日の振替え出勤が日常化している。不足する北京方面の電力を遼寧省が補うからである。この停電〜限電は計画性がないのが特徴である。北京方面から要請がくると無条件で応じなければならないようで、ときには1時間後に急に停電ということもある。

2)カラオケクラブ:北京方面はすでに6月から営業停止になっているという話しが伝わってくる。大連地区は7月からという噂であったが、ここ最近では8月からとか、7月20日からになるらしいとかの話しがいかにもまことしとやかに伝わってくる。

3)危険物:毒物・危険物等の化学薬品の管理が厳しくなっている。管轄当局が具体的に各工場に管理状況の査察に入っている。テロに使われるのを未然に防止するのが目的ということらしい。7月以降は販売にも規制が入るということで多くの関連企業が早めの手当てを行っている。

販売規制は具体的には毒物・危険物専用車両の道路通行が禁止されるというから徹底している。つまり、売ろうにも売れない情況になるのだ。

4)北京の環境汚染物質排出工場の操業禁止:オリンピックに参加する外国選手に配慮して空気をきれいに保つために、すでに6月から環境汚染物質を大量に排出する工場が操業禁止されている。オリンピックが終るまで無条件操業禁止いうことらしい。

5)買春管理の強化:大連開発区ではホテルにお嬢さんを連れ込むのは半ば公然化していた。公安の管理が厳しくなり、6月からは一切認めなくなっている。公安がホテルに詰めていて厳しく管理している。おかげでどのホテルもこのところ閑散としている。ロビーから若い女の姿が消えたのだ。

銀汎ホテル、東方ホテル等の「公寓」にお嬢さんと一緒に住んでいた日本人は軒並み摘発され多額の罰金が課されたという噂である。なかには投獄され、日本から奥さんが慌てて金をもってきて釈放されたとかいう話しもある。

中国ではこの種の法律違反の場合、罰金、監獄、強制出国のどれかを選ぶことになっている。その人はたまたま必要な現金の持ち合わせがなかったのかもしれない。

6)住所届け:外国人が住んでいるアパートには中国語、英語、フランス語、日本語、韓国語で書かれた公安の注意書きが貼られていて、買春は罰金いくらとか、外国人旅行者もホテル以外の場所に住む場合は24時間以内に管轄の公安へ届けなければならないとかである。

つまり、旅行で2〜3日友人の家に泊まるとかの場合でも公安へ届け出なければならないことになっているのだ。