ふいちゃんの中国日記

生活編/出来事

残された時間

2008年8月13日

友人のお母さんが亡くなった。その友人は都市に住んで仕事をしているので実家のある郊外でお母さんが友人の子供を育てていた。週末は実家へ帰り子供と会う。中国ではこのような子育ての方式がけっこう多いようだ。

元気で孫の面倒をみていたのだが、数ヶ月前に急に病気になって入院していたのだ。入院直後から食事も充分に取れない様子で、友人はとても心配していた。医者から容態がいつおかしくなるかもわからないと宣告されて、友人は短信でこう伝えてきた。

「私はママに付添って残された時間をママとともに過ごすつもりです。」と。一時、容態がおかしくなったが、応急処置で乗越えたものの、終に帰らぬ人となってしまった。朝5時、まだ眠っているときにこの友人から電話が入ってきた。「ママが先ほど亡くなった」という知らせである。

中国語ではこういう場合どういうのかわからないので、すぐに携帯電話で「ご冥福をお祈りします」と短信を送った。友人は6人兄弟の5番目なので、母親と共有した時間は兄弟の中でも2番目に少ないことになるのだが、母親思いの気持ちがひしひしと伝わってきた。