ふいちゃんの中国日記

生活編/出来事

追っかけ

2008年8月31日

最近、わたしの事務室で魚を飼うようになった。ある人が持ってきてくれたのだ。名前は「孔雀魚」というそうだ。この魚、どうやら熱帯魚の一種で、卵胎生のメダカ(便宜上メダカと名づける)の一種ではないかと思うのだが、詳しいことはわからない。

もともとこの魚を飼っている事務員がいて、生まれた子供(魚)の何匹かがこちらに回ってきたのである。1〜2ヶ月に一回こどもが生まれてくるという。だから彼女の同じ水槽に明らかに大きさの異なる4群のメダカが泳いでいる。もっとも小さいのは2週間前に生まればかりだという。

わたしの水槽には5匹のメダカがいて、内1匹はメスである。オスよりも体格が一段と大きく、すでにお腹が大きいのだ。メスは途中からやって来た。水槽に入れた途端にオスたちの追っかけが始まった。はじめはオス共が新参者をいじめているのかなと思って見ていたのであるがどうも違うようだ。

メスの膨らんだお腹の辺りをオスがつっつくように追いかけていく。朝から晩まで休むことなど知らないかのように追っかけをやっている。追っかけするときの泳ぐ速度はものすごく速い。1秒ほどで15cmは移動する。

たまたま用事があってわたしの事務室に入ってきた元々の飼い主である事務員と一緒にそれを見ていて、「魚の世界も同じだねえ。人間と同じようにオスがメスを追っかけていく。」と言ったら、「最近の中国は違います。女が男を追っかけます。」というので「なるほど。」と中国への理解度がさらに深まったことをいたく感じ入ったのであった。

【註】
孔雀魚 kong3 que4 yu2 コーン チュエ ユウ 魚の名前(日本名不明)