ふいちゃんの中国日記

ふいの中国語講座

打吊針

2008年11月28日

打針(da3 zhen1 ダーア ジェン)は“針を打つ”で、「針」は「注射針」の「針」である。だから意味は「注射を打つ」となる(小学館:日中辞典)。

では、「吊針 diao4 zhen1 ディアオ ジェン」は何かというと、察しの早い人はピンとくるかもしれない。つまり、「吊るした注射針」は何かという問題になるのであるが、光景を思い浮かべるとわかり易い。

「吊るした注射針」とは「点滴」のことで、「打吊針」は“点滴注射を打つ”となる。中国は点滴の盛んな国である。風邪を引いても、何かあってもすぐに点滴になることが多い。 

処方箋を書いてもらうと、先に金を払いに行く。領収書を持って点滴液を貰いに行く。その点滴液を持って点滴室へ行く。看護士に言って順番を待つ。椅子が空くと座る番号を指定されるのでその番号の椅子で座って待つ。後は看護士がセットしてくれる。

完全不看護制の中国だから、重症のときなどは以上の手順を患者一人ですることは到底不可能に近い。だから、どんな病気でもほとんど誰かが付添って行くことが多い。わたしのように一人で行くというのは非常に少ない。だからときには医師から「付添いは」と聞かれることがある。

点滴の途中に場合によっては医師が巡回に来ることがある。自分の診た患者の所だけ声をかけて異常がないかどうか聞いて回ったりする。