ふいちゃんの中国日記

ふいの中国語講座

中毒

2008年12月3日

「中毒」は“中毒する”であるが、日本語でも「毒に当った」という表現があるように、どうもこれは「毒」に「中る」という名詞と動詞とからなる文であるようだ。もともと「中」は「あたる、命中する」という意味があるから、現在わたしたちが使っている「当たる」はもともとは「中る」だったのかもしれない。

この「中る」は“宝くじや商品に当たる”場合にも使われ、「中奨 zhong4 jiang3 ジョンジアーン」と言われる。

「中」が動詞で「毒」が名詞となると応用範囲がグッと広がる。つまり、毒が何の毒かを説明すればよいことになる。たとえば、河豚の毒に中る場合は「中河豚毒」となる。タバコ中毒は「中煙毒」でいいのではないか。

好きな彼女がいて、毎日声を聞かないと、あるいは顔をあわせないと落ち着かない男は「中彼女毒」となる。彼女の部分に女の名前を置き換えればよい。つまり、彼女の毒に中ってしまっているわけだ。

【註】
中毒 zhong4 du2 ジョン ドウ 中毒する、感染する