ふいちゃんの中国日記

社会編/治安

スリ

2008年12月11日

1週間前にデジカメを掏られてから、出勤の途中この話しをしていたら、運転手が「大連は出勤〜退勤時のバスの中でのスリの被害がとても多い。」という。

逃げ場がない閉鎖したバスの中で掏るとは大胆ではある。きっと仲間がいるのであろう。捕まるとどうなるのかと聞くと、「わずかばかりの罰金で済む。」と運転手氏。釈放されると懲りずにまた始めるのだという。

バスに乗っても、買物にデパートへ出かけてもいつもスリに用心しなければならないとしたら神経が減りすりそう。しかし、そういう環境の中で小さいときから育つとそれなりに適応していくのであろう。

スリはあらゆるところにいる。1年半ほど前、鞍山の千山へ登山したとき、山の天辺でわたしの同僚は携帯電話を掏られてしまった。写真を撮っていて、バッグから気がそれたときやられてしまった。スリは人間の行動や心理状態を熟知していて、こういうときはバッグから注意力が反れてしまうということを理解しているようだ、そして、そのタイミングを見事に捉えて瞬時に掏ってしまうようだ。

技術といえば技術だが、誉められた技術とはいえないであろう。掏るほうよりも掏られるほうが悪いと割り切って、それなりに注意していくことにしよう。