ふいちゃんの中国日記

社会編/経済

大学は出たけれど

2008年12月15日

中国が今、景気不況の真っ只中にある。今年7月大学を卒業した人の中で600万人が未だ職に就いていないのだという。この不況で就職口がないというのだ。中国では一頃は大学進学率は5%と言われ、超エリートと呼ばれていた。国家が卒業生を配分し、それぞれの国有企業や政府機関への就職先を決定していた。

最近は、大学進学率は以前より上がっていると思われるが具体的にはわからない。自分で就職先を探す人も増えていると聞く。仕事の割り当てが来るのを待っている状態を「待業」というが、分かりやすくいうと失業状態ということである。

600万人といっても0.4%である。日本だったら大変な社会問題になっているところであろうが、中国の懐は深い。しかし、企業倒産で失業者があふれている現状ではいずれ大きな社会問題になっていく危険性を孕んでいる。

【註】
待業 dai4 ye4 ダイ イエ (国からの)仕事の割り当てを待つ:職を探す