ふいちゃんの中国日記

仕事編

世界同時不況・空港はガラガラ

2008年12月28日

アメリカの金融危機に端を発する今回の世界同時経済危機はあまりにも急激で深刻である。大連開発区の日系企業にもその影響がもろに及んでいる。

2008年12月15日、出張で日本へ向かった。大連空港へ着いてみると空港はガラガラに空いていた。出国手続きのカウンターもいつもは4人くらいの係員がいて列を成しているのに、今回はたった一人しかいない。しかも列もない。飛行機の乗客は普段の1/3であった。

このところ、日本の親会社から大連の関連会社へ出張にくる人の数が急減している。従って、日本へ帰る人の数も必然的に減っているということであろう。経済状況が急悪化して各会社は財布の紐を締めてしまった。あらゆる経済活動が収縮してしまった。

この影響はあらゆるところに波及していくだろう。大連で日系企業の活動が停滞〜縮小すれば

   ? 仕事量の減少
   ? 余剰人員の発生
   ? 中国系企業への仕事量の減少
   ? 税収の減少
   ? 飲食〜歓楽街への日本人客の減少

等々、地元大連市への影響ははかりしれない。春節前の失業→年越しの金不足→故郷へも帰れない。これらが治安の悪化につながって凶悪犯罪がここ大連でも増えている。

しかし、こういう大不況でも例外は必ずあるもので、来年も生産数~売上高が増加見込みの会社がある。開発区ではこの好況会社O社の噂でもちきりである。