ふいちゃんの中国日記

仕事編

派系

2009年2月16日

中国人は日本人以上に派閥が好きなようである。出身地の派閥、出身学校の派閥、会社のなかでの派閥等々いろいろあり、基本的には日本と同じである。

とくに個人と個人との関係が重要な中国では「派閥」は日本とは違う重みがあるようだ。同じ会社でも、ある地位につくと採用する人を全部自分の親戚、知り合いで固める傾向は日本の比ではない。そうして自分の周りを「イエスマン」で固めようとする。ひいてはそれが自分の地位保全に役立つと考えているのである。

そして自分の意見に無条件に従わない人に対してはなにかと因縁をつけてその組織から排除しようとする。因縁をつけるときによく使われるのは会議とか人前で「能力がない」などと罵り「排除したい人の面子をつぶす」方法である。

もう一つよく使われるのは物理的に不可能な目標値をデッチあげて課す方法である。数ヵ月後、目標を達成できないから「能力がない」と評価して解雇する口実をつくる。気にいらない人間を排除するためには日本人には想像もできないような「あの手この手」を使う。

とにかく排除したいのだから、主観的にどんな評価もつけられるのである。そういうところは長いこの国の歴史のなかでそれなりのノウハウがあるらしい。

嫌いな人間を排除しようとする動きをいち早く察知して、それを牽制するのもわたしの仕事の一つである。とくに優秀な人間ほどそういう対象になり易いのである。優秀な人間は自分の考えをしっかり持っており「イエスマン」になりにくいからである。

動きをいち早く察知するために情報網の構築が必要である。ある意味ではこれはわたしの「派閥」とも言える。

【註】
派系 pai4 xi4 パイ シー 派閥