ふいちゃんの中国日記

仕事編

電波時計

2009年2月21日

電波時計は便利なようで不便なところもある。日本のある会社から工場の引越し記念として時計の贈り物があった。日本と中国との時間差はちょうど1時間。壁に掛けてから中国の時間に調整した。

ちょっとしてふとみると中国の時間に合わせたはずなのにいつの間にか1時間進んでいる。つまり日本の時間になっている。「おかしいなあ。誰だ、いじったのは。」と聞いても誰も知らない。

それでまた中国の時間に1時間遅らせた。すると5分も経たないうちにまた時間が進んでしまった。おかしいなあ、こんバカなと思い、説明書を読んでみると正しく電波時計であった。大連は日本の上空にある人工衛星から発信する電波が届くのであろう。日本仕様の電波時計を中国大連で使うこと自体に問題があったのだ。

混乱を防ぐためにわたしの事務所で使うことにした。だが、1時間進んでいることが頭に入っている筈なのに時折り間違いを起こす。あるとき、昼になったので食堂へ昼食を食べに行ったら、食堂のおばさんが「もう食べるのですか。まだ、準備ができておりません。」と言う。変なことを言うなあと思ってハタと気がついた。「あっ、いけない。」1時間早く来てしまったのだ。

日本へ一時帰国してJRの特急に乗ったら「Train Shop」という通販カタログが各座席に置かれていた。その中に目覚まし時計があった。値段は7980円で、よさそうな感じである。買ってもいいなと思いながらよく見ると、この時計も電波時計であることが売り物の一つになっていた。それで、買うのを止めざるを得なかった。