ふいちゃんの中国日記

仕事編

金融恐慌の本質は無常

2009年2月24日

2009年1月28日の地方紙「山梨日日新聞」に「金融恐慌の本質は無情」の見出しで宗教学者「山折哲雄」さんの記事が載っていた。

アングロサクソン人の考え方と東洋、特に日本人的な考え方の違いが説明されている。そして経済の好不況の波を「無常」というとらえ方で説明している。そこには需要供給の関係や金利、マネーサプライ、人間の心理などとの関係はさておいて、いろいろな要因の結果として、景気も含め物事はすべて不変ではなく「無常」であるという考え方である。

日本では最近はいざ知らず、以前は「徒然草」や「平家物語」などを通じて「無常」という考え方が日本人の根底にあったような気がする。古い人間であるわたしもきっとこの範疇の人間なのであろう。この論文の内容に全く拒絶感はわかず、すうっと身体の中に入ってくる。

だが、経済人としては会社を経営し、この不況をいかに乗り切っていくか、「金」の計算をしなければならないのはつらいところだ。「無常」だからこそ将来好況に転ずることを期待しつつ。