ふいちゃんの中国日記

仕事編

世界同時不況の影響(中国)

2009年3月8日


今年になって不況の影響が顕著になってきた。去年は一部の企業を除いてまだゆっくり進行していたが、今は様変わりである。アメリカと直接つながりの深い製品を作っている企業が真っ先に影響を受け、いまは全体に広がっている。

大連開発区の日系企業でもこのところ仕事が減って、週休5日制の会社もでてきており、深刻さを増している。人員整理はどこの工場も避けられない情況になっているようだ。景気がいいと言われていた健康医療関係の会社も影響を受け、減産情況になっているようである。

今回の不況では世界規模的に経済活動が収縮している。とくに、この数ヶ月は在庫調整の影響が大きく、実態は客先の生産ベースでは30%減なのに、供給元では当面2倍以上の70%以上の減産情況になっているところもある。

これらの影響はすでに中国系企業にも波及しているようだ。「中国新聞」の大見出しでも「第一クオーターは就業がもっとも緊迫している」とでている。この新聞は1月30日の日付である。さらに1ヶ月以上経過している今は、経済状況はもっと厳しくなっている可能性が高い。

フォルクスワーゲンのディーラーをやっている中国人の知り合いにときどき尋ねるのだが、毎回「還可以 hai2 ke3 yi3 ハイ クウ イーイ まあまあ」と返ってくる。大連の自動車販売にはまだ影響がでていないようだが、広州方面ではすでに自動車販売に陰りがでていると、南方からやってくる日系企業の営業の人々は言う。

【註】
今年一季度就業最厳峻(jin1 nian2 yi1ji4du4 jiu4ye4 zui4 yan2jun4)
ジンニエン イージードウー ジユウイエ ズイ イエンジュン
  一季度  第一四半期
  厳峻  緊迫している