ふいちゃんの中国日記

社会編/公共

包機

2009年3月1日


「包 bao1 バオ」は「貸切り」、「機 ji1 ジー」は飛行機の「機」である。「包機」で「?飛行機をチャーターする。?チャーター機」となる(小学館:中日辞典)。

中国にはこのチャーター機を専門に運営する航空会社がある。成都から雲南省の麗江へ向かった。麗江は日本でもかなり人気のある観光地である。成都←→麗江間は飛行機でちょうど1時間。飛行機で1時間はあっと言う間に着く感じである。

運用上はチャーター便であるが、実態は定期便に近い。成都←→麗江間だけで毎日3〜4便が飛んでいる。航空会社の名前は「金鹿航空 jin1 lu4 hang2 kong1 ジン ルー ハン コン 金鹿航空」。成都にたくさんある旅行会社がそれぞれツアー客を募集する。旅行会社が寄り集まって1機をチャーターするという形式になっている。団体ツアーの形式をとっているが実態は個人旅行である。

実際の情況は決められた時間に成都空港(双流機場)へ着くと、各旅行会社の人がすでに手続き済ませた搭乗券を渡してくれる。成都側の旅行会社の仕事はそれで終り。

麗江へ着くと成都の旅行会社と契約した麗江の旅行会社の人が空港で出迎えてマイクロバスで麗江の宿泊場所へ連れて行く。宿泊場所到着から翌日以降の行動は自由で、各自が見たい所や行きたい所へ行く。

そして成都へ帰る日にちになったら麗江の旅行会社の人が向かえに来て、マイクロバスが空港へ向けて出発したらそれで終り。全員がそろったところでガイドは挨拶をしてマイクロバスから降りてしまう。空港へ着いたら各自が搭乗手続きをして成都へ帰ってくるのである。

定期便は乗客が少なくても飛ばなければならないが、チャーター便だから客が少なければいっぱいになるまで飛ばないという効率の良さがあるのであろう。